2013年7月18日木曜日

国立新美術館 貴婦人と一角獣展

国立新美術館で「貴婦人と一角獣展」を見てきました。
「貴婦人と一角獣」は中世フランスのタピスリーで、日本では初めての公開でした。
手芸や染織に興味のある娘が以前から是非見たいと言っていたので、最終日に一緒に行きました。
実際に見てまず驚いたのは、その大きさです。
展覧会のパンフレットにも大きさは書いてあるものの、実物を見て迫力やスケールに圧倒されました。
そして貴婦人や一角獣の表情が優美で、周りに描かれた植物や動物も美しく、かわいらしいこと。
私の家には絶対に飾ることができない規模の作品で、大きさも内容もかなり過剰な印象を受けましたが、見ていて全然嫌な気持ちにはならずむしろ清清しいくらいでした。
この作品の歴史的背景はよく知らないけれど、作者や依頼主の自己顕示欲などよりもモチーフへの愛情や「とことん大きくて美しいものを作ろう!」という感じが伝わってくるからだと思います。
このタピスリーは6面の連作で、中でも「我が唯一の望み」という一番大きな作品が私は好きです。
同時代に作られたほかのタピスリーも展示されていた中で、やはり「貴婦人と一角獣展」は群を抜いて素晴らしかったです。
もともと私自身はあまりピンとこなくて、娘の付き添いくらいの気持ちで行った展覧会でしたが、色彩や植物の表現等、とても勉強になりました。
娘も満足したようで、よかったです。
この展覧会は7/15(月)で終了しました。

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