2013年7月23日火曜日

紅花


紅花。
2012年に描いた絵です。
F8のキャンバスにアクリル絵具で描きました。
紅花は素朴でかわいい感じがして、見ていて元気をもらえます。

少し前になりますが、村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。
「1Q84」を読んだときのハラハラ・ドキドキ感に比べると、こちらはもっとじわじわと心に沁みてくる感じがしました。
こういう小説もいいですね。装画・装丁も好きです。

娘の夏休みが始まりました。
4月に娘が中学校に入学してから授業参観、部活懇談会、体育祭、進路説明会、三者面談など保護者が学校に行く機会も多く、お弁当作りや八ヶ岳野外体験教室、中間試験など私も娘も忙しい日々が続きました。
夏休み前になって、ようやく中学校生活に慣れてきたかなという感じでした。
今年の夏も忙しくなりそうです。
暑さでダウンしないように休憩をとりながら、できるときにできることをやっていきたいです。

2013年7月18日木曜日

国立新美術館 貴婦人と一角獣展

国立新美術館で「貴婦人と一角獣展」を見てきました。
「貴婦人と一角獣」は中世フランスのタピスリーで、日本では初めての公開でした。
手芸や染織に興味のある娘が以前から是非見たいと言っていたので、最終日に一緒に行きました。
実際に見てまず驚いたのは、その大きさです。
展覧会のパンフレットにも大きさは書いてあるものの、実物を見て迫力やスケールに圧倒されました。
そして貴婦人や一角獣の表情が優美で、周りに描かれた植物や動物も美しく、かわいらしいこと。
私の家には絶対に飾ることができない規模の作品で、大きさも内容もかなり過剰な印象を受けましたが、見ていて全然嫌な気持ちにはならずむしろ清清しいくらいでした。
この作品の歴史的背景はよく知らないけれど、作者や依頼主の自己顕示欲などよりもモチーフへの愛情や「とことん大きくて美しいものを作ろう!」という感じが伝わってくるからだと思います。
このタピスリーは6面の連作で、中でも「我が唯一の望み」という一番大きな作品が私は好きです。
同時代に作られたほかのタピスリーも展示されていた中で、やはり「貴婦人と一角獣展」は群を抜いて素晴らしかったです。
もともと私自身はあまりピンとこなくて、娘の付き添いくらいの気持ちで行った展覧会でしたが、色彩や植物の表現等、とても勉強になりました。
娘も満足したようで、よかったです。
この展覧会は7/15(月)で終了しました。

2013年7月16日火曜日

プーシキン美術館展/OPEN STUDIO 2013

横浜美術館の「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」と、BankART Studio NYKの「OPEN STUDIO 2013」を見てきました。

プーシキン美術館展は、モスクワの国立プーシキン美術館の17世紀から20世紀のフランス絵画が展示されていました。
最初のほうの古典主義の作品はヨーロッパの神話や宗教の知識があまりない私には難しい内容のものも多かったですが、豪華な額縁や人物の表現などを楽しみました。
アングルが出てきたあたりから、大学時代に受けた西洋美術に関する授業をだんだん思い出してきました。
印象派の作品や20世紀の作品は私にも親しみやすい絵が並んでいました。
このように時代順に絵を見てみると、寸分の隙もなく完璧に描き込まれたような絵は私には何となく息苦しい感じがして、どちらかというと少しざっくり描かれたような絵が私は好きだなと思いました。
展示されていた中ではアンリ・ルソーの「詩人に霊感を与えるミューズ」という絵が、見ていて自然とニコニコしてしまう感じがして好きです。
横浜美術館のプーシキン美術館展は、9/16(月)までです。
プーシキン美術館展を見たあと横浜美術館コレクション展を見て、写真展示室では、アンディ・ウォーホルのキャンベ・ルスープのシルクスクリーンを見ることができました。

その後、BankART Studio NYKで開催されているOPEN STUDIO 2013を見に行きました。
こちらでは様々なアーティストが制作している様子を見ることができました。
作家さんから作品についての説明を聞いたり、どんな画材を使っているのか見たりしました。
松本秋則さんの「Sound Theater」という複雑な仕掛けの作品が、音と空間・光と影などが楽しめて面白かったです。
BankART Studio NYKのOPEN STUDIO 2013は7/21(日)までです。

2013年7月9日火曜日

gineta ある星のつながり

藤沢のギャラリー、ginetaで「ある星のつながり 川本 清が愛した作家たち 其の八」が開催されています。
数年前からこの展覧会を毎年見ています。毎年面白いです。
陶芸や造形、平面作品など、様々なジャンルの作家さんの作品が楽しめます。
人の手によって作られた作品からは作った人の思いが伝わってきます。
作家さんやギャラリーの方ともお話できて、楽しいひとときでした。
この展覧会は、7/14(日)までです。

gineta http://members.jcom.home.ne.jp/gineta/

2013年7月1日月曜日

夏目漱石の美術世界展

上野の東京藝術大学大学美術館で、「夏目漱石の美術世界展」を見てきました。
漱石の本の装丁や挿絵、小説に登場する絵画、漱石とかかわりのあった人たちの作品、そして漱石自身が描いた絵や小説の原稿などが展示されていました。
文学関係の展覧会ということで地味な展示を想像していたのですが、予想以上に充実した内容で、かなり楽しめました。
土曜日だったこともあるのか会場はけっこう混んでいて、日本人は夏目漱石が好きなんだなあと思いました。

私は高校生のときに「三四郎」や「それから」を読んでその後「門」や「我輩ハ猫デアル」「坊っちゃん」を読みましたが、最近はずっと夏目漱石の本は読んでいなくて、以前読んだお話の内容もだいぶ忘れていました。
この展覧会を見てまた夏目漱石の本が読みたくなり、昨日図書館で「こころ」を借りて今読んでいます。

展覧会は「我輩ハ猫デアル」の橋口五葉などの猫関係の絵が面白かったです。
また、漱石が描いた絵は味わい深く、手書きの原稿も実際に見ると感慨深いものがありました。
日本の絵画や彫刻がいろいろと展示されている一方でターナーやビアズリーの作品もあり、全体として面白い構成になっていると思いました。
「我輩ハ猫デアル」くらいしか読んだことのない中学生の娘も一緒に見に行きました。
これをきっかけに夏目漱石に関心をもってくれたらいいなと思います。

この展覧会は7/7(日)までです(月曜日休館)