2013年7月1日月曜日

夏目漱石の美術世界展

上野の東京藝術大学大学美術館で、「夏目漱石の美術世界展」を見てきました。
漱石の本の装丁や挿絵、小説に登場する絵画、漱石とかかわりのあった人たちの作品、そして漱石自身が描いた絵や小説の原稿などが展示されていました。
文学関係の展覧会ということで地味な展示を想像していたのですが、予想以上に充実した内容で、かなり楽しめました。
土曜日だったこともあるのか会場はけっこう混んでいて、日本人は夏目漱石が好きなんだなあと思いました。

私は高校生のときに「三四郎」や「それから」を読んでその後「門」や「我輩ハ猫デアル」「坊っちゃん」を読みましたが、最近はずっと夏目漱石の本は読んでいなくて、以前読んだお話の内容もだいぶ忘れていました。
この展覧会を見てまた夏目漱石の本が読みたくなり、昨日図書館で「こころ」を借りて今読んでいます。

展覧会は「我輩ハ猫デアル」の橋口五葉などの猫関係の絵が面白かったです。
また、漱石が描いた絵は味わい深く、手書きの原稿も実際に見ると感慨深いものがありました。
日本の絵画や彫刻がいろいろと展示されている一方でターナーやビアズリーの作品もあり、全体として面白い構成になっていると思いました。
「我輩ハ猫デアル」くらいしか読んだことのない中学生の娘も一緒に見に行きました。
これをきっかけに夏目漱石に関心をもってくれたらいいなと思います。

この展覧会は7/7(日)までです(月曜日休館)

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。